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2022年度 群馬県立女子大学 文学部 美学美術史学科 一般選抜 前期日程試験 総合問題 模範解答

問1

① ものごとの本質を見抜くこと。

② 他に選択肢がなく、それを行わざるをえない状況に置かれること。

③ 長い花軸のまわりに花や実が群がってついたもののことであり、ここではそれに形の似たものを表す。

④ ある気分、感じ、雰囲気を作り出すこと。

⑤ 二つ以上の同種の波動が重なり合い、互いに強め合ったり弱め合ったりする現象を表す物理学用語がここでは比喩的に用いられている。

 

問2

日本の家屋の屋根は庇が広く、その下に陰を作ることができる傘のようであるが、それにたいして西洋のそれは庇が狭く、鍔の小さい鳥打帽子のようであり、建物が直射日光をまともに受ける構造になっているということ。(100字)

 

問3

われわれの祖先は庇の広い屋根をもつほの暗い日本家屋に暮らさざるをえなかった。そこで彼らは、その暗さのうちに陰翳の美を見出し、その美を利用して家屋そのものを芸術作品にするまで昇華した。そうした日本家屋における陰翳に最も調和する道具のひとつが漆器であった。なぜなら、燭台が作り出す陰翳のある明かりのもとで、漆器は独特の底深い魅力を呈するからである。こうして、われわれの祖先は漆に愛着を覚えたとされている。(200字)

 

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