人生は克己の二字にある。
これを実行するところに成功があり、
これを忘れるところに失敗がある。
安田善次郎
「克己心」(こっきしん)とは、おのれに打ち勝つ心のこと。
易すきになじまず難きにつく 上杉鷹山
という言葉がある。
人間無意識に「簡単で楽な」選択肢を選ぶ習性があるということ。
弱い心。
だから、一歩踏みとどまって、その場その場で「苦しい」選択肢を
選ぶ必要がある。
それが「克己心」。
受験生にとって「一番大切なこと」は
受験にとって「一番大切なこと」を
日々の生活の中で「一番大切にすること」である。
日々の生活は実はトレードオフで成り立っている。
トレードオフとは、
一方を追求すれば、他方を犠牲にせざるを得ない関係性のこと。
スマホでゲームをしたり、
ラインで友達とやりとりをしたりしていれば、
その時間は勉強にあてられていない。
つまり勉強時間を犠牲にしているということだ。
でも、そこには「目標達成のために勉強をする」という
選択肢が常に存在する。
その選択肢を常に意識していることが重要。
選択肢の存在を忘れ、無意識に流されていないか?
存在に気づいていても、自分の弱い心に流されていないか?
「克己心」を発揮せよ!
その場その場の選択肢には2種類ある。
- 1、将来につながる時間の使い方
- 2、その場限りの快楽におぼれる時間の使い方
「意識が高い」、「自律」、「格を身につけている」というのは、
「克己心」を発揮して、
1、の選択肢をその場その場でしっかりと選ぶことができるということ。
「克己心」がないから無意識に楽な方に逃げる。
「こうするべき」が意識できず、
「こうしたい」が優先される。
で、結果的に大切なことに向き合えないから、成長もない。
思い通りにいかない時、
人のせいにし、言い訳をしていないか?
親のせい、学校のせい、塾のせい、友達のせい、問題のせい。。。。
他の人が悪いと思っているから、自分に責任がないという言い訳しかでてこない。
そして、そうなると、言い訳だけは天才的になる。
言い訳の天才にはなるな。
敵を外部に求めている間は進歩が止まっているのだ。敵は己の中にある。その敵は、自力本願を目指すことを忘れて他力本願に走っている自分自身だ。敵を自分のなかに見出してこそ、成長への道は開けるのだ。
野村克也
人間だれしも、気分がのらない時がある。
っていうか、のらないときだらけだ。
ここで、分かれる。
気分がのったらやろうと、まったく来る気配のない「やる気タイム」を永遠に
待つのか。
無理にでも机に座り、勉強するのか。
「やる気」の有無は関係ない。
「やる気」「気分」を言い訳にするな。
どうせ、みんな「やる気」なんてあるわけないだろ。
無理して、やった奴だけが「やる気」が出てくるんだ!!
ノリノリになってから、勉強をするのではない。
ノリノリになるまで勉強をするんだ。
「克己心」を発揮して、
無理して、一分の勉強をするから「やる気」がでてくる。
いいから、机に座れ。